06.08.23.TUE 金は天下のマワリモノ。
日々、お金に追われている。

支払い、支払い、支払い、引き落とし。
頭の中から、お金の事が消え去ることはない。

頑張って仕事して、
いつかは、広い土地に注文住宅を建てたいんだ。
其処に、子供たちと父親と一緒に住みたい。

不自由のない暮らしを、父親にさせたい。
今までの、恩返しができるのは、きっとそうなれたら。

子供たちは少しくらい不自由な暮らしでもいいと思う。
でも、父親のいないことを考えると、
どこか引け目を感じてしまう。

自分の未熟さと、不甲斐なさ。
それを、お金で穴埋めしようとしているのかもしれない。


私自身は、
小さい頃からはあまりお金に苦労したことはなかった。
確かに、年々お金は私にも分かるくらい少なくなっていった。
でも、父親はそれを見せなかった。

そして、それ程までにお金が必要じゃなかった。
小さな頃から、あれこれ買ってもらえるような家ではなかったから。
小さな頃は、新築した一軒家に住んでたし、
父親は中小企業だけど、地域じゃ名のしれた会社を経営してたし、
事務所や工場もあったし、持ちビルもあったって。
でもアタシは、お祖母ちゃんに育てられたせいか、
『物は大事にしなさい。そんな物は買いませんよ。』
ジュースもお菓子も普段は家になかった。
おもちゃも、貰い物ばかり。
だから、然程『物欲』というものには無縁だったのかもしれない。

今も、欲しい物を挙げたらキリがないけど、
お財布の中身を見ると、買う気も失せる。
先々、お金に余裕があったら、買おうかな?って。

でも借金はある。

離婚した頃から少しずつ負債が増えた。
ヒトツは、民間の保育園に半年通ってお金が足りなかった。
月6万って、給料の半分だよ。ありえねー。
ヒトツは、チビの父親にお金を貸してた。
これは、とりあえず奴と額を決めて後々返してもらえるらしい。
ヒトツは、父親にお金を貸した。
だけど、覚えてないらしい。色々、大変だったから。
アタシもいっぱい、迷惑かけたし、金輪際言うつもりはない。
今だって、養ってもらってるよーなもんだと思ってるし。
ヒトツは、此処に引っ越してくる時カナリ負担した。
でも、此処に引っ越してくる一番の理由は、
アタシがチビを身ごもったから、
生活の基盤から落ち着かせてあげたいっていう父親の気持ちから。
だから、誰のせいでもない。

トータルで2ケタだし、四捨五入したらゼロ万円。
だけど、月々の返済は結構キツイ。
のらーりくらーり、誤魔化しながら笑。

正直、そんなにお金に執着心はないのかもしれない。
自分の大事な人が、お金に困ってたら、
自分の出来る範囲で、お金は出してあげようと思う。

『ある時払いの催促なし』

アタシは、そういう人になりたいなーってすごく思うのです。
その為には、もっと自分がしっかりしなきゃいけないんだけど。

父親が、入退院を繰り返していた頃、
アタシらが小学生だった頃、
その頃から、金廻りが悪くなったみたいですが、
同業者でもあり、私は尊敬している父親の友達の社長サン。
彼は、父親に

『ある時払いの催促なし』

アタシらはまだ小学生だったし、父親も体調が不安定だった頃。
何の理由もなく10万円をくれたそうです。
車が壊れてしまった時も、何も言わず修理屋を紹介してくれ、
そのお金も即座に立替払いしてくれたそうです。

父親はずっと自分の仕事の傍ら、
その社長サンの仕事もたまにお手伝いしているのですが、
彼は今でも、父親に頼むときは、多め多めにお金をくれています。

父親は、同業者であり、友人でもあるのだけれど、
彼、その社長さんに対して、とても深く感謝していると言います。
何度も何度も、雑談がてら、そんな話を聞かされます。


『金は天下のマワリモノ』
お金を使わなければ、お金は廻らない。

そういう意味もあるけれど、

きっと、
お金というのは人間の廻りをいつも廻っている。
良くも悪くも、お金と人間は切り離せない。
だから、いいお金の使い方をしなさい。

そういう意味なんじゃないかなぁ?って、
しみじみ、思います。


お金は沢山欲しい。
だけど、まだお金の使い方を勉強できていない私は、
生活の出来るお金と、少しの余裕。
今は、そうやって、お金の姿を知るべきかなぁ?なんて。

お金は何かを買う為にあるけれど、
お金は、買うことのできない何かの為にもあるんじゃないかしら。